その店は、二条麩屋町、というところにある。
京都駅から地下鉄に乗り、烏丸御池駅で同じ地下鉄でも東西に走る
東西線に乗り換えて1駅。。市役所前で下車。
9番出口というところから地上に出て、結構な降りの雨の中を歩く。
『さかな波波』は美味しい魚を食べさせてくれる料理屋さん。
予約していないと満席のこともあるらしいが、この雨だし、時間も早い
し、1人くらい滑りこめる自信があった。
で、カウンターの真ん中、大将の目の前の席に案内された。
実はこの店、3年くらい前にたった一度、やはり1人で来ている。
大将は私を見た瞬間から「ん?」と思ったようで、少し話しているうちに
思い出してくれたようだ。
「もう3年前になりますか?」と云われたけど。。本当に1度しか来てな
いし。。そんなに印象強かったかな?(汗
京都地ビール(アンバーエール。苦めで好きな味)と、本日のおまかせ
コースに“新物ホタルイカ”を注文。
おまかせコースの内容は。。
つきだし3品(青菜とじゃこを炊いたの、蒟蒻煮、さつまいも煮)
お造り(目鯛、太刀魚、モンゴウ烏賊、ツバス←鰤の子供)
上加茂無農薬野菜のサラダ
あっぱっぱ貝焼(赤貝みたいな殻の貝)、しろ貝煮
ぶり大根煮
茶碗蒸し(穴子入り)
白身魚と野菜の揚げだし
かまあげしらすごはん、味噌汁
なかでもぶり大根が出色の出来。臭みが全くないのに、味が良い。
太刀魚の刺身というのを始めて食べたけれど、脂が乗っていて美味。
お造りと一緒に“新物ホタルイカ”(茹でたもの。茗荷が添えられていて、
小振りのホタルイカと一緒に酢味噌に付けて食べたら美味しかった)。
ここまででお腹は結構いっぱいだったけど、品書きを見るともっともっと
食べてみたくなるような、関東ではあまり聞かないような魚や貝がある。
最後にもう1品だけ、これだけは食べてみて!というのがあったら。。
と、聞いたら。。
「コイツ!」
と、背後にあるガラスケースの中でも一際異彩を放っている魚の頭を指
指した。
それは“やぐら”という、顔だけでも4~50cmはありそうな、細長~い魚。
本体も細長く、全長1mくらいはあるらしい。皮の色は朱色、身は白身。
「コイツの塩焼き、美味いからいってみて!」
とイチオシされたんで、それと、その塩焼きに合う日本酒をほんのちょっ
とだけ、とわがままな注文をする。
大将は笑顔で快諾してくれて、選んでくれたのは福井の“黒龍”大吟醸。
きりっ、として美味しいのに、クセが無くて料理の味に干渉しない。
件の“やぐらの塩焼”が↑の画像。
身がほろほろしているのに、さくっ、とした不思議な食感。
何かに似ていそうで似てないような、独特の味。。
これ、楽しい。味も好き。美味し~(^-^*
お酒を呑み干して、団体客が数組来て賑やかになった所で店を出る。
来る度にまた来よう!と思う。
1人で来ても大丈夫な、とても気さくな雰囲気なのがいい。
料理がみんな美味しいのもいい。
こういう店が京都にあるのが嬉しい。
気分が非常に良かったので、腹ごなしに烏丸御池駅まで歩くことにした。
雨は本降りだったけど、そんなに冷え込んでいないからいいか、と。
店を出てひとつ目の角を西に曲がってちょっと歩いた所の路地に看板が
出ていて、奥まった所にちっちゃなパティスリーがあった。
そうだ、昨日今日とスィーツ食べてないぞ、と思い立ち、ケーキを購入。
若い夫婦?がやっているその店は、お茶しながら食べることも出来るら
しい。
店の名前は『PATISSERIE Salon de the m.s.h』。
“エム・エス・アッシュ”と読むらしい。
可愛らしいケーキに可愛らしいお店だった。
今度昼間来てみよう。
ほろ酔いで地下鉄に乗り、京都駅で下車してホテルに戻った頃には。。
何故かすっかり酔いは醒めていた(汗
もしかして本当はお酒、強いんじゃ。。?と周囲に疑惑を持たれている
今日この頃。。(自称、下戸、なんだけど。大汗)
コーヒー飲みながら、ケーキをいただく。
よもぎ麩ロール(クリームの中に小さく切ったよもぎ麩入り)
テ・ヴェール(抹茶ムースの間には小豆とクリームが挟まれている)
さっぱりすっきりした味。もうちょっと甘くてもいいかな。。?
よもぎ麩のもちもちした食感が面白い。
こうして新春的関西三都紀行“京都の部”終了。
20時には部屋に戻ってきたので、のんびり。。ブログ書き(笑
明日は大阪のホテルに移動した後、神戸まで遊びに行く予定。
そろそろ寝なきゃ。。かな(^.^;;