20歳過ぎるまでスキヤキというモノを食べたことが無かった。
都内の下町と呼ばれる辺りで寮生活をしながら専門学校に通っていた時、そこが地元で自宅から通っていたクラスメイトにそう云ったら家にご招待されて、関東式のスキヤキを初めて食べた。
スキヤキも食べたこと無いなんて可哀相に!とそちらのご両親に誤解された結果だが、うちは母が北海道育ちでお祝いの日のご馳走がジンギスカンだっただけで、牛肉を食べたことが無かったワケではないと解って皆で大笑いしたという思い出話。
数日前に食友が『焼き肉食べたい』とツイートしたのに喰い付いて、昨日は「お肉を食べよう!」と3人集まって新宿三丁目のホルモン焼き屋に飛び込みで行ったら満員で、近くにあった松尾ジンギスカンのお店に入ってみた。
松尾、と云えばお土産用のジンギスカン肉も売っているブランド。
昭和の香りがする大衆食堂みたいな雰囲気の店内に、40歳以上なら思わず口ずさんでしまいそうになる歌謡曲が流れ、可愛いけれど忙し過ぎてぶっきらぼうなおねぇさん店員にお肉の世話を見てもらいながら、美味しい北海道名物をたらふく食べてきた。
ジンギスカンは上マトンと上ラム。
たっぷりのもやしと他にも野菜数種が基本セットなので、お肉と野菜が一緒に食べられる。寧ろ肉の旨味を吸った野菜が美味しい。
だから実家では焼き肉というより鍋に近い扱いだった。
ホイル焼きだと、イカのちゃんちゃん焼き、豚塩ホルモン、じゃが塩辛。
ちゃんちゃん焼き風ホイル焼きは今度真似して作ってみようかな。
じゃが塩辛は壁に貼られた短冊が数枚あって、1枚にだけチョッパー(ワンピースの)が描かれているのはどこが違うのか?等と、お酒も呑んでいるから軽く酔っ払いの会話(笑)
〆のうどんも食べたらお腹いっぱいになって、参加者全員お疲れ状態だったので早々にお開き。
予期していなかったから、久しぶりに美味しいジンギスカンが食べられて嬉しかった♪
自分にとっては永遠に、ジンギスカン=ご馳走。
因みに、母は樺太から引き揚げてきた人で生粋の道民では無くて、「トウモロコシはトウキビだけど、『なまら』なんて聞いたこと無い」と。
だから、なまら美味い、も20歳過ぎて知った言葉。
一般的に北海道弁と思われている訛りは地域限定のものだったのかも。
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