とにかく可愛い。
とても切ない話でも、須藤真澄にかかると可愛くて温かくて、
でもじわっと目頭が熱くなる。。そんな作品になってしまう。
愛猫ゆずとの生活を描いた作品群(ゆずが死ぬ前後を描いた
『長い長いさんぽ』は感動モノです)も好きだけど、個人的に
は『ナナカド町綺譚』みたいなファンタジー物がお気に入り。
一目見ればこの人の絵だ!と分かる、個性的なふわっとし
た絵もとても好き。
『庭先案内』1、2(須藤真澄;BEAM COMIX、エンターブレイン)
は月刊コミックビームの連載で、心が疲れてしまった時に
引っ張り出して読んでしまう本。
短編集みたいな構成だけど、微妙に“続き”みたいな話もあ
って、結局2冊共手の届く所に重ねて置きっぱなしになって
いる。
私にとっては“癒される本”BEST3の中のひとつ。
こういうほわっとしていて、でも泣けるっていう話を書くのは
とても難しい。
須藤真澄のは漫画だから小説とは違うけれど、プロットがし
っかりしていなければ面白くも泣けもしない。
この人の作品は絵がほわほわ系だからいかにもファンタジー
な感じがするけれど、内容的には切実だったり悲しかったり。
読んでいる時より、読み終わってから切なさや悲しさがやっ
てくる。そこがまた、好きなのだ。
いいなぁ~、こんな話書いてみたい!と本気で思う。
先週一週間は超激務で、その合間に激執筆(笑)状態。
睡眠時間も大事だけど、書きたい衝動が抑えられない。
そんな感じの究極に煮詰まった状況で書き上げた作品は、
サイトを始めて以来の難産で、相当どろどろにイタい仕上が
りになってしまって。。
1作書いている間はそれだけに集中して、ヒマがあればそ
の作品の事ばかりを考えてしまう。
今回、鬼畜系台詞満載の作品だったので、多分ここ数日
休憩時間もギラギラしていたんじゃないかな?と思う(^.^;;
そういう時には感性をリセットする為に『庭先案内』を読む。
で、ふ~っと一息ついて、しっとりと優しくて切ない作品を
書いてみた。
それを読んでくれたK嬢が“何度読んでも素敵な作品”と
褒めてくれたのでほっとする。
イタい作品を書くのは自分で自分に与えている試練なのだ
けど(いや、やおいを書いていること自体が試練なのだけど)、
ほわっとしていてじわっと泣ける話を書くことも試練。
そうやって、自分が書ける作風の幅を広げていくのが楽しく
てしょうがない今日この頃。
まだまだ書くぞ!頑張ろうっo(^-^)O
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