現代版『桜姫』は南米が舞台。
登場人物の名前や設定だけではなく
話も全く別のモノと化していた。。
鶴屋南北に謝れ!と云いたいくらいに、
冗長にして退屈な芝居だった。
中村勘三郎に白井晃、古田新太、
笹野高史、秋山菜津子などなど。
芸達者な役者ばかり揃っているから
居眠りもせずに観れたし、笑える場面も
あったけれども。。
演出も舞台装置も凝っていたのに
ラストがヒドくて全部台無し。
そもそも原作は因縁ドロドロのエロ話。
そこだけを強調したような筋立てが
生々しくて不快だった。
南北にしろ近松にしろ所詮色と欲の話
だとしても、歌舞伎の様式美があって
こそ芸術となる。
って云うか。。
大竹しのぶの16歳役はもうムリっ!
どんなに可愛い娘ぶってももう痛くて。。
これでドン引きしてしまった。
期待していただけにガッカリ。。
来月の歌舞伎仕立ての桜姫に期待しよ。