映画化されるのは知っていたけれど、知らぬフリをしていた
ある映画の予告編を、奇しくも昨日、映画館で観てしまった
(しかもヱヴァの前に。。)。
それは京極夏彦原作の『魍魎の匣』。。
原作は大のお気に入りで、個人的には京極堂シリーズの
最高峰だと思っている。
これが無ければあんなに京極堂にはハマらなかったし、
京極夏彦作品にもハマらなかった!と断言出来るくらいに
好き。
今使っているPN“乾”は京極堂シリーズのパロディ漫画で
同人活動をしていた友人に頼まれてパロディ小説を書く事
になった時に付けたもので、全部で8本作品を書いた。
その友人とは縁が切れてしまい、その時作った同人誌は
手元には無く、原稿は散逸してしまって残っていないのだ
けど、自分で読んでもかなり「うむ。良く書けた!」と満足
出来る小説だったという記憶がある。
『魍魎の匣』の何にハマったか?
複雑なストーリィ展開と、独特の文体が生み出す雰囲気に。
それになによりも“匣”の存在と、主要キャラ“久保竣公”の
設定に。。
1作目の『姑獲鳥の夏』(原作)は“最初の50Pを我慢出来れ
ば好きになり、耐え難かったら苦手になる”と云われる程、
京極堂の薀蓄が煩わしい出だしであったが(私も、後に私
よりハマってしまってパロ漫画を書き出してしまった友人に
最初に貸す時、「50Pは耐えて読んで!そうしたら面白くな
るから。。」と云って薦めた覚えがある。笑)、『魍魎~』は
初っ端からぐんぐん引き込まれて一気に読破。
横溝や耽美系猟奇小説好きだったので、全編にひんやり
と漂っている江戸川乱歩の『押絵と旅する男』にも通じる、
どこか淫靡で血腥い、狂気の世界に魅了されて。。
あの世界は読んだ者の脳内で合成されるべきもので。。
映像化すると陳腐になると、火を見るよりも明らかなのに。
映画『姑獲鳥~』が失敗だったんだから(すご~い安っぽい
雰囲気になっていて、がっかりした。。けれど、もしかして
あれでも興行的には成功だったの??)、なんで『魍魎~』
まで映画化しようとするのか?!
。。そう、私は相当怒っている(」゜ロ゜)」バンバンッ!
京極堂が堤真一で、木場が宮迫だっていうだけでも許し難
いのに(阿部ちゃんの榎木津と田中麗奈の敦ちゃんは許す)。
関口君は今回は変わって椎名桔平?。。どちらかと云えば
前作の永瀬正敏の方がイメージだなぁ。。
で、久保は??誰が演じてるのか見落としちゃった。。
一番重要な事なのに~。。(ー.ー;;
黒木瞳も出るしな。。(←大大大嫌い)
観に行かないかも、と思いつつ、でも観に行ってしまいそう
な予感がする。。(←映画『姑獲鳥~』もそうだった。。)
気になるぞ、映画『魍魎の匣』!
気になっちゃうのが解っていたから知らぬフリを決め込んで
いたのに、映像化されたもの(予告編)なんか見ちゃったから
。。。興行元の思う壺にまんまとハメられた気分(/_;)
本当に『魍魎の匣』は名作だと思うので、映画観ようと思っ
ている人は先に原作読んで!長いけど。。と、切に願う。
昨日映画の前に見た予告編では、『転々』という、オダギリ
ジョーと三浦友和主演の映画が面白そうだった。
見た目も設定もど~しようもなさそうな男2人が東京を歩く、
という、そんな話らしいけれど、ただそれだけ、らしいのが
無性に気になる(笑)これは絶対観に行きたい。
あとは『椿三十郎』。
『乱』をリアルタイムで観て以来黒澤映画ファンだったりする
ので観に行きたいような、主役が織田裕二かぁ。。と観に行
きたくないような。。ちょっと複雑(-_-;
今日は昼任務で、ちょい激務?程度の任務内容。
1時間残業で帰宅して、やらねばいけないことをとりあえず
置いといて、ちょっとアツく語ってしまったな。。(^.^;;
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